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学院建学の精神 学院長 坂田 祐
(昭和三十二年創立記念式式辞の要旨)
学校に於て設備は最も重要でありますが,併し学校の真価は建物ではありません。外観の美ではありません。又学生の数の多さによるのでもありません。建学の精神の充実,その発揮にあるのであります。
わが学院は,創立以来,基督教の教を以て建学の精神とし,幼稚園から大学に至るまで,全学院これを以て一貫しているのでありますが,若し今後,施設が充実発展し外観が整うに従って,建学の精神がおとろえ,薄弱になり,無視されるようになりましたら,学院の存在は無意義となり必要なくなるのであります。この建学の精神を具体的に表現するために,校訓゛人になれ奉仕せよ゛を三十八年の間,強調して来たのであります。
聖書は,この建学の精神の根底を為す神の聖書の書であります。聖書の教に基いて人たるの道を励み,聖書の教える愛の精神に基いて,奉仕に努力するのであります。
世は原子力の時代となりました。又天体の研究がさかんになり,星の世界への旅も考えられるに至りました。が,自然科学が如何に進歩しても,社会科学が如何に発達しても,政治が如何に変っても,経済生活がどんなになっても,原爆の脅威によって国際関係が如何に進展しても,地球全域の恐怖から,月の世界又は他の星の世界に移住することができたとしても、神の造り給うたこの地球,この宇宙,他の幾千万の宇宙,いずこにいっても神は必ず在し給うのでありますから,その聖書は厳として人類に臨むのであります。
この聖書は人の行為の規範を示すのであります。而して人類滅亡より救い給うて,永遠の生命を与え給う神の約束の福音であります。この聖書によって「人になり」この聖書によって「愛の奉仕」をするのであります。
これがわが学院建学の精神であります。
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